リフト(たるみ)ヒアルロン酸注入とは?
リフトヒアルロン酸注入とは、加齢によって失われた骨や脂肪のボリュームを医療用ヒアルロン酸で補い、たるみ・ほうれい線・フェイスラインの崩れを構造から立て直す治療です。
多くの方が「ヒアルロン酸=シワを埋める注射」とイメージされますが、実際には顔の構造そのものを再設計し、自然な若返りとリフトアップを実現する根本治療として、30代後半から50代以降の方に特に高い効果を発揮します。
リフトヒアルロン酸で改善できる主な悩み
- ほうれい線の深まり:頬のボリューム低下が原因の構造的なたるみ
- フェイスラインのもたつき:輪郭がぼやけて二重顎が目立つ状態
- 頬のこけ・ゴルゴライン:中顔面の脂肪・骨の萎縮による影と凹み
- マリオネットライン:口角からあごに向かう縦の溝
- 目の下のくぼみ・クマ:骨と脂肪の減少による段差と影
これらの悩みは、表面的なハリ治療やシワ埋めでは根本的に改善しにくく、骨・脂肪・支持靭帯の構造変化にアプローチするヒアルロン酸注入が最も有効とされています。
BiBiクリニックのリフトヒアルロン酸の特徴
当院では、たるみの原因となる部位(頬・こめかみ・目の下など)に適切な層・製剤・量でヒアルロン酸を注入し、「家の構造」を整えるように顔全体のバランスと順序を重視した設計を行います。部位単独ではなく、顔全体の調和を見ながら必要な部位・必要な量のみを提案いたします。
リフトヒアルロン酸で多いお悩み・おすすめな方
リフトヒアルロン酸は、「メスを使わず、自然に若返りたい」という方に最も支持されている治療です。以下のようなお悩みをお持ちの方に特におすすめです。
こんなお悩みの方に
- 鏡を見るたびに老けた印象が気になる:頬がこけて影が目立つ、顔が疲れて見える
- ほうれい線が深くなってきた:笑った後にシワが戻らない、くっきり線が刻まれている
- フェイスラインがぼやけてきた:輪郭がたるんで顔が大きく見える、二重顎が気になる
- 糸リフトやHIFUだけでは満足できなかった:引き上げても凹みや影が残る、効果を感じにくい
- 手術は避けたいが、確実に変化が欲しい:ダウンタイムが長い治療は難しい、自然な仕上がりを重視したい
年代別のお悩みの特徴
30代:予防リフトとして
初期のほうれい線や軽度の頬こけが気になり始める年代。1〜2本の注入で自然な若々しさを取り戻せることが多く、予防的なアプローチとして効果的です。
40代:総合リフトの中核治療として
骨・脂肪・靭帯の萎縮が本格化し、たるみが連鎖的に悪化する年代。2〜4本を使った総合的なリフト設計で、ほうれい線・ゴルゴライン・フェイスラインを同時に改善します。
50代以降:骨格再建リフトとして
骨の萎縮・深部脂肪の減少が顕著になり、重度のたるみが生じやすい年代。4〜6本以上を使い、骨格レベルから構造を立て直すことで、自然で安定した若返りを実現します。
リフトヒアルロン酸は、「変えたい」よりも「元気そうに見せたい」「自然に若く見られたい」という希望に最も適した治療です。加齢や体重変動により立体感・支えが失われた印象を、構造から整えることで解決します。
老けて見える理由と構造的背景
たるみの原因となる顔の5層構造と加齢変化
「たるみ」や「老け見え」は、皮膚表面だけの問題ではなく、顔の内部構造すべてが関係する複合的な現象です。ヒアルロン酸リフトが高い効果を発揮する理由は、この構造変化に直接アプローチできるからです。
顔は5層構造でできている
顔は表面から深部まで、以下の5つの層で構成されています。
| 層 |
役割 |
加齢による変化 |
| ① 表皮 |
バリア機能・見た目 |
ハリ低下・シワ |
| ② 真皮 |
コラーゲン・弾力 |
弾力低下・たるみ |
| ③ 皮下脂肪 |
丸み・若々しさ |
萎縮・下垂 |
| ④ 筋肉・靭帯 |
表情・支持 |
ゆるみ・たるみ |
| ⑤ 骨 |
土台・立体感 |
骨の萎縮(最重要) |
加齢で起こる2つの本質的変化
① 骨の萎縮(ボーンリソープション)
老化の最も根本的な原因は、骨そのものが痩せていく現象です。特に以下の部位で顕著に起こります。
- 頬骨の後退:中顔面の支えが失われ、頬が下に落ちる
- 眼窩の拡大:目の下のくぼみ・クマが深くなる
- 上顎骨の萎縮:ほうれい線が深くなり、口元がたるむ
- 下顎骨の萎縮:フェイスラインがぼやけ、二重顎が目立つ
骨が痩せると、その上にある脂肪・皮膚すべてが「支えを失って落ちる」ため、たるみの連鎖が起こります。
② 皮下脂肪の減少・移動
加齢とともに、顔の脂肪は以下のように変化します。
- 上部脂肪の減少:頬・こめかみ・目の下のボリュームが失われる
- 脂肪の下垂:重力によって下に落ち、ブルドッグ顔・ジョールファットの突出が起こる
- 目袋の突出:眼窩脂肪が前に押し出され、目の下のたるみ・クマが悪化
重要ポイント
老化の本質は「表面」ではなく「内部構造の崩壊」です。そのため、表皮やハリ治療だけでは根本改善せず、骨・脂肪の構造を再建するヒアルロン酸リフトが最も合理的なアプローチとなります。
ヒアルロン酸リフトが「構造治療」である理由
ヒアルロン酸注入は、減ってしまった骨・脂肪のボリュームを直接補い、支えを作り直すことができる唯一の非外科的治療です。
糸リフトやHIFUが「引っ張る・引き締める」治療であるのに対し、ヒアルロン酸は「失われた構造そのものを再建する」ため、より自然で持続的なリフトアップが可能になります。
特に40代以降は、骨・脂肪の萎縮が本格化する年代のため、リフトヒアルロン酸が最も効果を発揮する時期と言えます。
BiBi式 リフトヒアルロン酸設計(考え方・設計思想)
BiBiクリニックのリフトヒアルロン酸は、「ただ入れる」のではなく、顔全体の構造を”家”に例えた設計思想に基づいて行います。院長が最も大切にしているのは、部位単独ではなく、顔全体のバランスと注入順序を見極めることです。
「家の構造」に例えたヒアルロン酸設計
顔の構造を「家」に例えると、たるみ治療の優先順位が明確になります。
| 構造 |
対応部位 |
役割 |
| 縦の柱 |
中顔面(頬・こめかみ) |
顔全体を支える最重要構造 |
| 横の柱 |
目の下 |
中顔面のたるみを支える横方向の支持 |
| 外壁 |
フェイスライン・顎 |
輪郭を整え、全体を引き締める |
| 屋根 |
額・眉間 |
上顔面の立体感を作る |
| 家具(最終調整) |
涙袋・唇・鼻 |
繊細なデザイン部位 |
この設計思想の最大のポイントは、「柱(中顔面)がしっかりしていなければ、どれだけ他を整えても崩れる」という考え方です。
「支点」と「光」の理論
支点理論
ヒアルロン酸リフトでは、顔全体を支える「支点」を作ることで、周囲全体が自然にリフトアップするという設計を行います。
- 頬骨の上に支点を作る → ほうれい線・ゴルゴライン・フェイスラインが同時に改善
- こめかみに支点を作る → 目尻・頬・フェイスラインが引き上がる
- 顎に支点を作る → 口元・二重顎・フェイスラインが引き締まる
これは「てこの原理」と同じで、1つの支点から波及的に全体が改善するため、少ない本数で最大効果を出せる設計です。
光の理論
若々しい顔は、光が頬の高い位置(ハイライトゾーン)に集まっているという特徴があります。
加齢でこのハイライトゾーンが失われると、顔全体が暗く・疲れた印象になります。BiBi式リフト設計では、ヒアルロン酸で頬の高い位置を作り、光を集める構造を再建します。
院長のこだわり
「どこに・どの層に・どの順番で入れるか」が結果を左右します。少量・分散・低リスク経路を基本とし、左右差や表情のクセも事前に設計に組み込みます。仕上がりは自然・立体的・動いたときも違和感がないことをゴールとしています。
必要な部位・必要な量のみを提案
当院では、押し売りは一切行いません。カウンセリングで顔全体の構造を評価し、患者様のお悩み・ご予算・ライフスタイルに合わせて、本当に必要な部位・必要な量のみを正直にご提案します。
「一度で完成させる」よりも、段階的な再構築を良しとし、5年後も違和感のない仕上がりを最優先に考えています。
BiBiクリニックで使用するヒアルロン酸製剤
リフトヒアルロン酸で使用する製剤の種類と使い分け
リフトヒアルロン酸で重要なのは、「部位」ではなく「層・役割・動き」によって製剤を選択することです。BiBiクリニックでは、アラガン社製ジュビダームビスタシリーズを中心に、医学的根拠に基づいた製剤選択を行っています。
製剤選択で重視する要素
- 硬さ(G’値):骨格を支える力・リフト力
- 凝集性:形を保持する力・広がりにくさ
- なじみやすさ:自然な仕上がり・表情との調和
- 持続性:吸収されにくさ・安定性
主要製剤の特性と使い分け
| 製剤名 |
硬さ |
主な使用部位 |
役割 |
| ボラックス |
最も硬い |
顎先・鼻根 |
骨格形成・輪郭デザイン |
| ボリューマ |
硬め |
頬・中顔面・骨膜上 |
構造的支え・リフト力 |
| ボリフト |
中程度 |
ほうれい線・額・自然な動き |
表情との調和・柔軟性 |
| ボルベラ |
柔らかい |
涙袋・唇・繊細部位 |
自然ななじみ・チンダル回避 |
「家の構造」別 推奨製剤
縦の柱(頬・こめかみ)
ボリューマ:最も重要な支点となる部位のため、高いリフト力と持続性が必要
横の柱(目の下)
ボリューマ or ボリフト:構造的支えと自然な仕上がりのバランス
外壁(顎・フェイスライン)
ボリューマ or ボラックス:輪郭を作る硬さと形状保持力
屋根(額)
ボルベラ:なじみやすさと圧痕防止を最優先
製剤選択の医学的根拠
当院では、流行や価格ではなく、解剖学的構造・表情の動き・皮膚の厚みに基づいて製剤を選択します。特に繊細部位では、チンダル現象(青白く透けて見える現象)回避と表情時の自然さを最優先します。
安全性について
BiBiクリニックで使用する製剤はすべて、厚生労働省承認済みのアラガン社製ジュビダームビスタシリーズです。製剤には麻酔成分(リドカイン)が配合されており、注入中の痛みも軽減されます。
製剤選択は、医師の経験・解剖学的知識・デザイン力が直接結果に影響する重要な要素です。当院では、一人ひとりの骨格・肌質・表情のクセを見極めた上で、最適な製剤を選定しています。
安全性を最優先した注入体制
リフトヒアルロン酸のダウンタイム・リスク・安全性
ヒアルロン酸注入は安全性の高い治療ですが、ゼロリスクではありません。BiBiクリニックでは、解剖学的知識に基づいた安全層・経路選択、カニューレ/針の使い分け、少量注入、緊急時マニュアル完備など、「安全に配慮した上で、どこまでやるか」を必ず説明しています。
想定されるダウンタイム
| 症状 |
出現頻度 |
持続期間 |
対処法 |
| 腫れ・赤み |
ほぼ全例 |
当日〜3日程度 |
冷却・安静 |
| 内出血 |
10〜20% |
1〜2週間 |
メイクでカバー可能 |
| 軽度の痛み |
個人差あり |
2〜3日 |
処方薬で対応 |
| 左右差 |
稀 |
2週間後に評価 |
微調整注入で修正可能 |
想定されるリスクと対策
① 腫れ・内出血(最も多い)
- 原因:注入時の物理的刺激・血管損傷
- 対策:カニューレ使用・丁寧な刺入・術後冷却
- 注意:注入直後は製剤の水分で腫れが出るため、最終的には注入直後より10%程度小さくなることを想定して設計します
② しこり・凹凸
- 原因:浅すぎる層への注入・不均一な広がり
- 対策:適切な層選択・注入後のモールディング(医師の手でなじませる処置)
- 対処:ヒアルロニダーゼ(溶解注射)で修正可能
③ 左右差
- 原因:もともとの骨格差・表情のクセ・製剤の広がり方の違い
- 対策:事前に左右差を設計に組み込む・複数回に分けて微調整
- 重要:完全な左右対称は医学的に不可能であることを事前に説明します
④ 血管塞栓(非常に稀だが最重要)
ヒアルロン酸が血管内に入り、血流が途絶える現象。皮膚壊死・失明などの重篤な合併症につながる可能性があるため、最も警戒すべきリスクです。
BiBiクリニックの血管塞栓対策
- 解剖学的知識に基づいた安全層・経路選択:危険血管が走行する部位を回避
- カニューレ優先使用:血管を避けやすい鈍針を使用
- 少量ずつ・ゆっくり注入:抵抗を感じたら無理に押し切らない
- ヒアルロニダーゼ常備:万が一の際に即座に溶解対応
- 緊急時マニュアル完備:血流障害の早期発見と対応体制
禁忌事項
以下の方は施術を受けられません。
- 妊娠中・授乳中の方
- 重度のアレルギー体質の方
- 施術部位に感染症・炎症がある方
- ケロイド体質の方
- 自己免疫疾患で治療中の方(要相談)
施術後の注意事項
- 当日の過度な運動・飲酒・長時間入浴は避けてください(腫れ・内出血が悪化する可能性)
- 注入部位を強く押さない・マッサージしない(製剤が移動する可能性)
- メイクは24時間後からを推奨(感染リスク軽減)
- 歯科治療は2週間空けることを推奨(口周りの注入の場合)
院長の安全管理哲学
「自分の家族に勧められるか」を判断基準にしています。その場の流行より、5年後も違和感のない仕上がり。一度で完成させるより、段階的な再構築を良しとする。安全性を最優先した上で、患者様と一緒に最適なゴールを目指します。